(漫画)赤塚不二夫の「ワルワルワールド」

 発狂するくらいおもしろかったです。
 善と悪とが逆転し、人殺し以外ならどんな犯罪でも許されるという「ワルワルワールド」が舞台のギャグ漫画なんですが、そのワルワルワールドときたら、
学校で万引きを教えるは、泥棒が盗みに入ったらその家には昔自分が盗まれたものが普通にあったり、不要になった家族をチリ紙交換にだしたり、人命救助が不良のすることになってたりと、混沌の極地。
 なかでも、人殺しを犯した者以外は逮捕できないので、手柄をたてるため口の悪い自分の息子を誘拐させてわざと殺させようとする警官の話なんて鬼のようで、結局、なかなか息子を殺さない誘拐犯に腹を立て、自ら息子を射殺して、その罪を犯人にきせて手柄にしちゃうんですよ。
 しかも、こんな話がギャグとして成り立っているんですよ。
 赤塚不二夫全集のDVDには収録されているんですが、紙媒体でも復刻してくれないかなぁ。

赤塚不二夫先生のホームページ→http://www.koredeiinoda.net/