犬の散歩中、前方からスティックを振りまわしながら歩いてくるおじいさんが。おじいさんは電柱とすれ違うたびに「立派やな」「がんばれや」と声をかけています。すれ違う時、私も「がんばれや」と声をかけられました。ほかの人は、すれ違っても特に声をかけられていませんでした。電柱と私だけ。電柱と、私だけでした。


 夕方、再び犬の散歩をした際、通りすがりの少年がうちの犬を指さして


「狼みたいやーかっこいいー」

 
 別に狼っぽくないのですが、えらい褒められよう。飼い主電柱、犬は狼。ぐむう。