マルぼんと暮らす


ヒロシ「なに、今度はあの老舗のお店が、製造年月日を偽っていた? なんてこった! 僕はもう、あらゆるものが信じられなくなったぞなもし」


マルぼん「まぁ仕方ないよ。仕方ない仕方ない」


ヒロシ「今後、もしも製造年月日や賞味期限を偽っている食品を誤って食べてしまったら、僕、壊れちゃう。なんかいい機密道具ない!?」


マルぼん「この石を持つといい。日にちや期限を偽っている物や事に出くわしたら、この石は音をたてて割れる。これさえあれば大丈夫さ」


ヒロシ「わーいありがとう。あ、そうだ、僕でかけなきゃ」


マルぼん「どこへ行くのさ」


ヒロシ「病院。胃の調子が悪かったんで検査を受けたんだ。その結果を聞きに行かなきゃ」


 ヒロシは石をポケットにいれると病院へと出かけていきました。


ヒロシ「ドクター、健康診断の結果は」


ドクター「(カルテを見て)え、ええ。大丈夫でしたよ。け、健康そのものです。この分だと、鬼のように長生きできますよ、きっと」


 その時、ヒロシがポケットに入れていたあの石が、音をたてて割れました。