荒山徹関係

「柳生雨月抄」、第一話の「恨流」だけ読みました。「十兵衛両断」「柳生薔薇剣」なんかと同じ世界観ですね。とくに「十兵衛両断」。これを読んでいると読んでいないとでは、おもしろさの度合いが、かなり変わりますね。


しかし一話目にして、「最初からこんなので大丈夫なのか」「あの人が、思わず改心してしまうくらい恐ろしい恨みを持っていると描写がされているあの国っていったい」「荒山先生はあちらの国の筋から怒られないのか」と心配になるくらいの充実ぶりです、「恨流」。


にしても、蛾の怪物の名前が慕漱蠡(モ ス ラ)って。「解慕漱(へモス)って人が使役していた蠡(ラ)だから慕漱蠡(モ ス ラ)でもいいんだよ」なんて、普通に説明をしていましたが、もう騙されやしませんですよ!?


しかし、騙されてもいいくらいおもしろい! こんなのがあと、五話もつづくんですな。