近所の牛丼屋で昼食を取っていると、派手な着物を着込んで頭になにかキラキラ光る物体をのせた女性と、しわだらけの背広を着込んだ痩せた男が店に入ってきました。

 女性は牛丼の大盛りを注文し、男は何も注文せずに女性が牛丼を食べる様子を眺めつづけるのみ。

 しかも女性は牛丼が気に入らないのか仏頂面で、誰に話しているのか大声で「私はね、世が世ならこんなとこで牛丼を食っているような身分じゃないのよ! わかってんの!」

 この女性は魔法の国のプリンセスで、男はお付きの怪生物という設定だったらおもしろいなぁ、と思いました。