さてさてヘルパー学校。
 今日は「病気」についての授業だったんですが、どの病気も「かかったら五年で死にます」「予防法はありません」という一節で締めくくられるものばかりで、クラス中鬱な雰囲気。
 そんな中、青シャツさんが新たな誓いを。
青シャツさん「ここはヘルパー学校だ。ヘルパーの資格以外のものを望もうというのはワガママではないだろうか。俺は、ヘルパー一筋に生きようと思う」
 青シャツさんは、知りません。
 一ヶ月ほど前に同じ学校を卒業した僕の従兄弟が、ヘルパーの資格だけでなく、同じクラスの男性と意気投合して付き合い始めて、さらに実習で行った老人ホームへの就職があっさりと決まったことを。