例の金魚の放流されていたドブ川は、田んぼの水入れの影響で、川からザリガニやメダカなんかが流されてきていて、ちょっとした自然の水族館のようになっており、
犬の散歩でドブ川の前を通る僕はそれをみるのを楽しみにしていたりします。
 
 そんな自然の水族館が、近所では見た事のないほとんど同じ顔をした小太り少年三人組と、彼らの父親らしきやはり同じ顔の中年小太り親父にあらされていました。

「ザリガニが馬鹿みたいにとれたー」
「全部とろう」
「金魚もとれた。餌にしよ。ザリガニの」

 見ると彼らはたくさんの水槽を持参しており、その中ではたくさんのザリガニや金魚が一緒になって入れられていました。

楽園壊滅。