今日の話のように開かないふたを開けるよう頼まれたのにできず、恥ずかしい思いをたくさんしてきた。そんな思いを二度としないように、強くなろうと、昨日の自分よりも強くなろうと努力もした。その結果、少しは新しい自分になれたかと思う。しかし、その新しい自分は、あの日僕がなりたかった自分なのだろうか。理想を妥協してたどり着いた答えを、最高のゴールだと思い込んではいないか。自分に嘘をついているのではないか。幼き日の自分に、今の自分を誇ることができるのか。もう一度、自分と向き合おう。そう思えるおはなしでした。嘘です。