・電車で席に腰掛けていると、隣に座っていた若くてきれいな女性が、僕の上着のポケットになにかを入れました。「え、なにこれ、え、マジで」。しどろもどろになりそうな心を落ち着かせ、平静を装い、電車を降りた後に何食わぬ顔でポケット内を確認してみたところ


 噛み終わったガムを包んだティッシュでした。


 広がる青空も、どこからともなく聞こえてくるウグイスの声も、僕にとってはつらいだけなのでした。完。



・今日で退職する、後輩Tくんが、「バカボンド」の既刊全冊をくれました。ありがてえありがてえ。