・満員電車にて、座席に自分の荷物を置いているおじさん目撃。ツレらしきおばさんが、「混んできたから荷物どけなよ」と説得しても、おじさんは耳を貸さず。


おじさん「周りにいるこの連中は、俺にとって見ず知らずの人間だ。そんな人間よりは、俺は自分の荷物のほうが大事だ。もし、こいつらと荷物が崖から落ちかかっていたら、俺は荷物を先に助ける。人の命より重いものは、この世にいくらでもある」


 そうこうしているうちに、目的の駅に到着。駅に降りると、さっきのおじさんとおばさんも降りてきていました。よく見ると、おじさんもおばさんも荷物を持っていない。電車内を見てみると、座席に置かれたままの荷物。


 おじさんが「あ、荷物!」と声をあげるのと、電車が発車するのはほとんど同時でした。人の命よりも大切なおじさんの荷物を載せて、電車は神戸へ。