いつも職場から駅まで歩いて帰っている僕ですが、今日は諸事情でバスを使いました。このバスは、僕がいつも使っている駅が終点となっています。


 終点から4つ前のバス停に停車した時のこと。中学生くらいの女の子が、運賃を支払い終えた後、「ありがとうございました」と一言残し、乗降口から下車するなり猛スピードで走りだしたのです。


「え!?」と僕。


「え!?」とバスの運転手さん。


 無賃乗車かと一瞬思いましたが、運賃を払っているのを目撃しています。「なぜ」とか思っているうちに、女の子はバスの進行方向と同じ方へと猛スピードで走り去り、闇夜に消えました。唖然。


 数分後、駅に到着。ちょうど電車が来ていたところだったので、飛び乗る僕。


「間に合ったー」とか思っていると、同じ車内にさっきの女の子がいるのを発見。全速力で走ったためでしょうか。女の子は息を切らせて、この寒いのに汗ダクになりながら、


女の子「なんとか電車に間に合った……」