●1話目

 しょっぱなから家に警官が来るという大騒動を起こし、タラオに弱みを握られるサザエ。一方カツオは、タラオに絵本を読んであげる時に、大幅な脚色(サザエの悪口)を加えていたことが発覚して、家族裁判の被告に。波平のことは褒めるように脚色していたことと、「サザエが忙しくてタラオに絵本を読まないことが原因」と訴えたことで、裁判員の支持を得て大逆転。それどころか、サザエの警察沙汰の件を掴み、逆に脅迫する始末。鬼であります、鬼。

 
 にしても、「口が堅い」と自負するタラオの憎たらしさは天井知らず。
 

●2話目

 「古き日本最高。今の日本最低」と怒りまくる波平。そんな波平の怒りを、勝手に新聞に投書した巨悪が出現。カツオと……珍しくサザエの共犯! 悪のりしたときの姉弟は最高です。


 新聞の投書は採用された上、予想以上に好評で、アナゴさんや裏のお爺さん、会社の女の子からの好感度アップ。フラグたてまくりで、ついに合コンに誘われる波平。合コン! 聞きなれた言葉も、「サザエさん」にでてきたら別格の新鮮さであります。「出ろよ」と周囲に勧められるも、断る波平。出たらいいのに。少女漫画回以来の衝撃が待っていたはずなのに。波ちゃんの意気地なし! 


●3話目 

 毎度おなじみ「読書の秋」ネタ。読書に夢中で、愛する家族も眼中にないマスオのおもしろおかしい日常。タラオに行方不明になられ、カツオに弱みにつけこまれ、てんやわんやでありました。ちなみに、読んでいる本は「源氏物語」。タラオに「どんな本ですか?」と聞かれることはなかったのでよかった。本当によかった。しかしマスオの「源氏物語」へののめりこみ具合は異常。光源氏みたくなりたいのか。リカちゃんとかワカメ逃げてー。フネさんも逃げてー!