「蓋島伝―長宗我部元親秘録」第6回


 息子(河童と付き合いがある)がオオワシにさらわれたり、そのオオワシを息子が懐かせたりと謎イベントなんかがあったりしましたが、なんとか本山家を下し優秀な甥っ子・親茂もゲットできた元親。しかし安心もしておられず、裏の宿敵であるフロイスが信長の庇護を受けて勢力拡大中。


 こちらも早いところ戦力を充実させるべく、安芸国虎に狙いを定めます。国虎のバックには、一条兼定がいます。国虎を責めると一条家から援軍が来る! と、思いきや、この作品での兼定はなかなか優秀で野心家で油断ならない男……だったのですが、何時の間にやらかわいい男の娘・お雪に夢中になって、世間のイメージ通りのバカに変貌を遂げていました。国虎なんかどうでもよくなってました。荒山作品のお約束とも言えますが、兼定×男の娘のエロ描写が必要以上に描写されていて、一部の人歓喜


 このエロ描写を目撃した一条家の良心・土居宗珊さんは、兼定を立ち直らせるべくお雪排除を決意。慶一郎・隆一郎・彰一郎というどこかで聞いたことのある名前の刺客を放ちますが、「殺すのは可哀想だからさらうだけで」にしようという優しさが災いして、これに失敗。結果的に命を落とすことになり、兼定追放フラグをばっちり立ててしまうのでした。そんな男色騒動で、援軍もなく、あっさり滅びる安芸国虎さんでありました。


 個人的に好きだった、「一条兼定に悪だくみを披露されて、呆れたり驚いたり感心したりする土居宗珊さん」が今後見られなくなるのがちょっと残念です。