●1話目

 幼稚園のころ、「いその」の「の」の字を裏返しに書いていたワカメは、その過去をカツオにほじくり返され激怒。ところが、カツオにも似た過去があり、「の」に似た模様のあるナルトを弁当にいれることで矯正したりしていたのでした、


 タラオが「僕の名前に『の』の字がない!」と騒いで、「マスオが正式に婿養子になって磯野性になるフラグ」を立てたりして、このままほのぼのと話が続くかと思いきや、事件が発生。


 昔、ワカメは引っ越した友達への寄せ書きに参加したことがあり、その時の記名も、「いその」の「の」の字を裏返しに書いていた可能性がでてきたのであります。その友人に確認に電話を入れたところ、寄せ書きの名前は別に間違っていなかったので、ワカメひと安心。


 しかし実際は、思いっきり間違ってました。友人は、優しい嘘をついてくれたのです。この嘘は大正解。電話で確認するまでの間、ワカメは絶叫したり、夢で「の」の字に襲われて大声をあげたりと、半狂乱の状態になってました。こんな状態で真実を受け入れたら、ワカメの精神は崩壊していたことでしょう(前半でのカツオの行動が原因なんでしょうか)。


 嘘は必ずしも、人を不幸にするとは限らないですね。


・タマのエサが「山盛りのナルトオンリー」というところに、大人の悪意を感じます。

●2話目

 イササカ先生主役回。締切近いのにネタがうかばない先生。気分転換の散歩中、自殺志願者と間違われてパトカー呼ばれる大騒動(原因はフグタ夫人)があったりしても、ネタが浮かばなかったりします。そんなとき、取材が来ることに。締め切りを延ばす口実になると喜ぶ先生でしたが、取材に来た2人組は失礼極まりない連中。どうもイササカ先生を小馬鹿にしているらしく、届け物をケチったり、道を尋ねた相手にイササカ先生の悪口を言いまくったりします。


 この悪口を聞かされた相手が、実はじん六さんとカツオだったりします。親の悪口を聞いても、「僕は一流だと思っているから」と余裕で受け流すじん六さんがいつになくかっこよかったです。(ウキエさんも同じような目にあっていますが、彼女は激怒しました)。


 「サザエさん」の作中には時々すごい脇役が出てきて、ヘタしたらサイコパススレスレの人もいたりしますが、そこまでいかないでも、今回の取材2人組はひどいなぁ。それだけに、取材のイササカ一家終結は痛快でした。


・今回の話、元ネタが「似たもの一家」らしいですね。これは読んだことないなぁ。