仕事の帰りにバスを待っていたところ、近くに停車していたトラックの周りをうろうろしている少年が1人。その少年、いきなりトラックの下に潜りこみました。トラックの運転手は少年に気付いていません。やがてエンジンのかかる音!


「危ない!」


 私と、同じくバスを待っていたおばあさんと、中年男性。それから若い女性の4人がとっさに駆け寄り、なんとか子供をトラックの下から救出。なんとか最悪の惨事は避けられたのです。「よかったですねえ」と、胸をなでおろす我々4人。なんかこう、見知らぬ者同士を繋げる「優しさの輪」みたいなものの存在を感じてしまいましたよ、私。


 しばらくすると、バス停に中年の女性がやってきました。おばあさんの知り合いらしく


中年女性「なんかあったの?」


 おばあさん、事の経緯を説明。


おばあさん「あたしと、この人(中年男性を指さす)とあの人(若い女性を指さす)の3人で、子供を助けたの」


 外された。俺、優しさの輪から、思いっきり外された!