・いつもは契約している病院が職場まで来て、インフルエンザの要望接種をしてくれるのですが、今年はワクチンを確保できなかったようで、職場が手配してくれた病院へそれぞれ個別に受けにいくことに。私はある先輩職員と一緒に、割り当てられた「Z医院(仮名)」という病院へ行くことになりました。


 その道すがら、浮かない顔をしている先輩。どうも「Z医院」によい思い出がないらしいです。詳しく話を聞いてみたところ


「今から数年前。ちょっとした事故で右腕が『素人目でも折れているのがわかる』ような状態になったので『Z医院』に駆け込み、レントゲンを撮ってもらった。結果は『折れてないですよ(笑)』で、なんの処置もしてもらえず。そのまま這うようにして帰宅したものの、腕の痛みは尋常じゃない。別の病院のことを始めたところで、『Z医院』から電話。『さっきのレントゲンは誤って事務員が撮ったものなので、もう一度来てほしい』。事務員? 事務員?? 残った疑問を頭の隅に追いやり、またも這うようにして『Z医院』に行ったところ、白衣を着ていない尋常じゃないくらいのデブが現れ、『折れとるやろがー!』と激怒。なぜか患部をたたかれて、激痛にもだえ苦しむ。『ここじゃ無理だわー』と騒ぐデブ。数年ぶりに涙をながすハメになった先輩。その後、別病院へ救急車で搬送される」


 ということがあったらしいです。……大丈夫なんでしょうか。戦々恐々としながらも、「Z医院」に到着。処置室に通され、さっそく予防接種が始まりました。どうもドクター自らが打ってくれるらしいです。そして処置室に現れる、白衣を着ていない尋常じゃないくらいのデブ。