家に帰ると、ちょうど電話がかかっていたので出てみると


電話の相手「あの、民謡の会についてなんですけど」


私「あ、はい」


 うちの父親は定年退職後、昔から習っていた民謡にさらにのめりこみ、最近では所属する「民謡の会」の幹部になって、入会希望者の受付を担当し始めました。よりにもよって受付の電話番号を自宅のものにする始末。この電話もおそらくは入会希望の人でしょう。


電話の相手「さきほどお伝えした内容に間違いがあったことに気付きまして」


私「え? うちはさっきまで誰もいなかったんですが」


 父も母も朝から留守で夕方まで帰ってくる予定はありません。私も今の今まで出かけていたので、家には誰もいなかったはず……


電話の相手「いや、でも、さっき女の子が電話にでて、しっかりと対応してくれましたよ」


 うちにはそんな女の子はいないのですが……。真相、いまもって謎。