今日は病院へ行ってきました。待合室のイスに座って本など読んでいたのですが、携帯電話の電源を切っていないことを思い出して、あわてて鞄から取り出しました。携帯の電源を切り終えて、さぁ、読書を再開しようと、イスに置いておいた本を手に取ったのですが、本がまるで覚えのないボーイズラブ小説にすり替わっておりました。


 私が読んでいたのは「弾左衛門とその時代」というボーイズラブのボの字もない本です。それがなぜボーイズラブ小説に。最近の本は内容が変化するのか。それともあれか、狸か! 化かされたのか! 現代よみがえったおとぎ話に一瞬焦った私ですが、隣に座っていた見知らぬ女性がいなくなっていることに気付きました。そういえば彼女も本を読んでいた。その本と私の読んでいた本は、某本屋の紙カバーがかかっていた……


 狸ではなく、単純に間違われただけの様子です。待合室に、その女性の姿は見当たらず。そうこうしているうちに診察も始まって、結局、私の本は行方不明のままとなりました。受付で薬を受け取り、「忘れ物です」とボーイズラブ小説を渡し、そのまま帰宅。


 本の続きが気になったので色々と本屋をめぐってみたものの、どこにも売っていないのでネットで注文。手元に届くまで時間がかかるのがつらい。


 ネットで注文といえば、以前も注文した覚えのないボーイズラブ小説が間違って届いたことがありました。そういう運命なのでしょうか、私は。