「新宝島」オリジナル版復刻


 今朝の読売新聞に「手塚治虫の『新宝島』復刻」という記事が載っていました。


 『新宝島』は藤子不二雄先生をはじめ、たくさんの漫画家たちに大きな影響を与えた作品で、現在でも手塚治虫漫画全集で読むことができますが、実はこれ、手塚治虫先生が後年になって書き直したもの。多くの子供たちに衝撃を与えたオリジナル版ではないのです。オリジナル版は酒井七馬さんという漫画家さんとの共著で、手塚先生単独の作品ではありませんでした。そこらへんに書き直しの事情があるようです。


 今回復刻されるのはそのオリジナル版。出版元である小学館クリエイティブが、3年かかって手塚プロを説得して、出版にこぎつけたとのこと。水木しげる先生の作品の復刻といい、小学館クリエイティブ様には足を向けて眠れません。大感謝。


 酒井七馬さんと「新宝島」については、「謎の漫画家 酒井七馬伝」(中野晴行著)という本に詳しく書かれてあります。この本もかなりおすすめです。