うちの近所にある家は、ほとんど皆さん同じ墓地に墓があるので、月に1度のペースで合同で墓掃除をするというご町内イベントがあります。我が家の墓も当然、この墓地にあります。んで、今回は私が我が家を代表してこのイベントに参加することになりました。


 今月のイベント開催日は、今日。昨夜、近所の人からイベントの参加を要請された私は愕然。


私「普通に仕事なんですけれども」


近所の人「集合時間は朝の5時、終了は7時だから間に合うんじゃない?」


 参加者の平均年齢が70歳代を越えるくらいですので、この時間帯も当然と言えば当然。ぶっちゃけ鬼のようにいやだったのですが、うちの近所は日本の悪いところがそのまんま残っているような場所なんで、断れば村八分になるのは間違いなし。私は今年一番の笑顔で引き受けました。


 そんなわけで、今朝。5時に墓場にやってきた私。既に何人かの人が墓掃除を始めていました。私も持参した墓掃除セットを装備して準備万端。ところが問題が1つ発生。


 こんなイベントがあると知らなかった私は、2日前に自分の家の墓掃除&墓参りを終えていたのです。
墓は汚れていないし、抜くべき雑草も見当たりません。


私「掃除するべき墓がありません」


近所の人「ほんなら、今日参加していない家の墓を掃除したら?」


 ぶっちゃけ鬼のようにいやだったのですが、うちの近所は(中略)なし。私は今年一番の笑顔で引き受けました。そんなわけで、あまり付き合いのないご近所さんの、さらに付き合いのないご先祖さまの眠る墓掃除スタート。全然知らない人に寝床を掃除されている、墓の中の人の心境やいかに。


 そうこうしているうちに掃除終了。さっさと帰ろうかと思いきや、朝食のお弁当が用意されているようです。


近所の人「あんただけ特別なの、用意しといたさかい」


私「わぁ、嬉しいです!」


 とんかつ弁当でした。最近、胃の調子も悪いし、ぶっち(中略)。私は今年一番の笑顔で引き受けました。せっかくのご好意ですからね。


 弁当を食べ終えて、しばらくボーっとしていたら、時刻は7時半でした。いつも家をでるのが7時半。


 遅刻はいやだったので、タクシーで通勤するハメに。