もとむらえり「愛しの焔〜ゆめまぼろしのごとく〜」2巻


 明智光秀が実は女性で、織田信長帰蝶を交えて三角関係という漫画です。明智光秀は、自分に男を求める斉藤道三と自分に女を求める織田信長との間で揺れ動いたりするわけで、なんだかんだでいたしちゃったり、まぁ、そういう内容。


 そういう内容だけに、小説でおなじみの歴史的な出来事も信長と光秀のラブイベントになっていたりします。「信長と道三の会見に同席した光秀。信長と目があって赤面」とか。この先起こる数々の出来事が、どのようにラブイベントになっていくのかが楽しみです(桶狭間の戦いは解説だけに終わりましたが)。


 もうひとつ楽しみなのが登場人物。明智光秀が主役で内容がラブロマンスということで、登場するのも光秀の周囲の人物に限られてくるわけで、ぶっちゃけ少ないんですが、それぞれがなかなかおもしろい風にキャラ付けされています。『後に信長と仲たがいする理由が「光秀をめぐって」になりそうな足利義昭(美形)』とか、『自分を疎んじていた父を欺くためにアホのふりをしていたけど、いざまともにもどったらアホのときにしていた癖が抜けなくなっていたワイルド系な斉藤義龍』とか。


 この後登場するであろう、羽柴秀吉らがどんなキャラになるのでしょう。