「葵上」


 オール讀物12月掲載の「葵上」を読みました。朝鮮通信使開始400周年が迫ったある年、日本と朝鮮に「400周年だし、通信使やろうぜ! 最近は全然やってねえし」と熱く語る男たちがいた。彼らを熱くするのは、大昔、日朝の友好を願ったある名臣の存在。その名臣は、なぜ日朝の友好が続くように願ったのか。果たしてその理由は……? というお話です。


オール讀物」における荒山作品は真面目な作品が多いので、今回の作品もそうだと油断していたのですが、しれっと大ネタを仕込まれていたのでびっくりしました。そりゃまぁ、あの方法であれをかけちゃった柳生の嫡男もいたわけですからね。ほんの少し「見えちゃった」のも仕方のないことですよね。