マルぼんと暮らす 100%中の100%の巻


 パパさん(2007年10月よりママさんと新規契約)が、なにやら興奮して帰宅。「どうしたんですか、いい大人が。少しは落ち着いたらどうですか。ねえ。聞いているんですか。あなたたち大人がだらしない態度をしていたら、それで子供に悪影響になることだってあるんですよ。ねえ、聞いているんですか。ええ、こらっ!」とマルぼんが理由を尋ねてみると、「今日、会長と会えたんだよ!」とのこと。


 パパさんの勤める会社は、現会長が裸一貫で築き上げた会社。現会長は立志伝中の人物として、社員の中では半ば神格化されており、パパさんのような一般社員がおいそれと会える人物ではないのです。


パパさん「本当に立派なお人なのさ、現会長は」


ヒロシ「その会長のように立派な人になれば、おじさんのことを『おとうさん』と呼んでもいいよ、無料で」


パパさん「まじで!」


 パパさんのことを「おとうさん」と呼ばないヒロシ。なんでも「『おとうさん』と呼ぶのはオプション」なのだそうで、有料なのだとか。


パパさん「マルぼんくん、道具でなんとか、私を会長のように立派な人にしてくれないか」


ヒロシ「『り草』。この草を煎じて飲めば、自分が理想とする存在になれる」


パパさん「よし、もしゃもしゃ。これで、一般社員がおいそれと会うことができないような、すごい人になれるぞ!」


マルぼん「そうだね。一般社員がおいそれと会うことが出来ない存在に」


 数日後。パパさん葬儀を終えて、会場から出ると綺麗な青空が広がっていました。


ヒロシ「澄み切った綺麗な空だねえ」


マルぼん「きっとパパさんは、あの空から我々を見守ってくれているよ。これからもずっと」


 マルぼんは、パパさんを雲の上の存在にしてしまった『り草』の効果は絶大だと思いました。