マルぼんと暮らす どす恋! ナウマン象の恋は土俵際の巻


金歯「さぁ、皆の衆。朕をめちゃめちゃに汚しておじゃれ」


 開口一番、珍妙なことを口走る金持ちのドラ息子。その言葉を聞いたナウマン象(憂いを秘めたその瞳)が無言でズボン(己の)を下げ始めると、金歯は慌てた様子で


金歯「そっちの意味じゃないでおじゃる。ほら、そこらにある泥やらなんやらで、朕を泥だらけにしておじゃれ!」


ヒロシ「よしきた」


 日ごろ、色々な金持ちグッズを自慢されまくっている恨みがたまっている一同。本人の許可がでましたので、ものすごい勢いで泥を金歯にぶつけまくります。あっという間に泥だらけになりおる金歯。


金歯「泥だらけになったけど安心。朕にはこいつがあるもの! どんな頑固な汚れも落として白くしてくれる、超強力漂白剤」


 バケツいっぱいに満タンにはいったその漂白剤を頭から被る金歯。みるみるとれる汚れ。みるみるただれる皮膚。


金歯「こんな強力な漂白剤が手に入るのも、朕の家が大金持ちだからー! あはははは。痛っ皮膚が痛っ」


ヒロシ「ちっくしょう。うらやましいな。僕もあんな漂白剤が欲しいぜ」


マルぼん「未来の世界の最もポピュラーな洗剤『ホワイトアウト』。これはどんな汚れでも落として白くしてしまう強力洗剤なんだ」


ヒロシ「わーい!」


警官「大沼ヒロシさん、殺人容疑で逮捕しますー」


ヒロシ「はぁ?」


警官「ほら、3日前に両替商の東屋の番頭がキャノン砲で殺された事件があったでしょう。あれです」


ヒロシ「あの事件は、ルナちゃんがクロの、犯人の可能性が高いって」


警官「そうだったんだけど、事件当日、東屋の番頭の家の付近をキャノン砲を持ってうろうろしているあんたの姿が多数目撃されていたんです.ルナちゃんはシロですよ、シロ」


 17:50。大沼ヒロシ逮捕。マルぼんは、ルナちゃんの限りなくクロに近い容疑までシロくしてしまう『ホワイトアウト』の効果は絶大だと思いました。