ルナちゃん「しくしく。飼っていた手乗り文鳥のクレイジーXちゃんが、野良猫かなんかに食われて……しくしく」
ルナちゃんのママ「仕方ないわよ。あきらめなさい」
ヒロシ「それはそれは……」
ヒロシ(これはチャンスですぞ。ここで手乗り文鳥をなんとかしたら、ルナちゃんの好感度アップでムフフイベントのフラグがたつ)
ヒロシ「ねえマルぼーん」
マルぼん「なんですか」
ヒロシ「実はこれこれしかじかで手乗り文鳥が欲しいんだ」
マルぼん「手乗り文鳥って、雛から育てないと手に乗らなかったりするとか聞いたことがあるぞ。すぐには用意できないな」
ヒロシ「そこをなんとか!」
マルぼん「仕方ないな『仕込み鞭』。この鞭を使って物事を教えたら、普通より覚えるのが早くなる。これでそこいらの鳥に手乗り芸を仕込むといい」
ヒロシ「わーい!」
しかし、鳥に鞭を使うのは動物虐待という指摘がはいり、ヒロシは泣く泣くあきらめることになりました。
ヒロシ「ごめんね、ルナちゃん。僕には無理だった」
ルナちゃん「いいのよ、その気持ちが嬉しいわ。そうだ。その鞭、私に貸してくれないかしら。私、自分で鳥を仕込んでみようと思うの」
ヒロシ「うん、いいよ」
数日後。国内某所にあるルナちゃんの信仰している宗教の施設。
信者「我らが尊師こそ地球を救う神の代弁者ですぅ」
信者「我々はすぐに、不浄な財産を全て教団に寄付しますぅ」
ルナちゃん「あの鞭のおかげで、不信心な信者の再教育は順調みたいねえ」
ルナちゃんママ「しかしよく、あんな便利アイテムをゲットできたわねえ」
ルナちゃん「目の前で泣いてみせたら、好色ヒロシさんは私の好感度をアップさせようと、ああいう機密道具を用意するだろうと考えたの。それがどんぴしゃだったわけ! うふふふふふ」
マルぼんは、鳥だけではなくヒロシまでルナちゃんの掌の上に乗せてしまった(ダンスつきで)『仕込み鞭』の効果は絶大だと思いました。