マルぼん「プラモで遊んでいるのかい」
ヒロシ「うん。最近ハマっているの。このシリーズいいよ。他のプラモでは曲がらないこんなところやあんなところが曲がって、好きなポーズをとらせることができるの」
マルぼん「ほんとだ。こんなところやあんなところまで」
ヒロシ「でも、まだ曲がらないところもあるんだ。もっと曲がったら、遊びの可能性が広がるのに。マルぼん、僕はね、プラモは遊んでなんぼだと思うんだ。楽しく遊んで思い出を作れば、たとえプラモが壊れても無駄ではないと思う。飾ったりするだけじゃもったいないよ」
マルぼん「なるほどなぁ。そうだ、どんなものでもやわらかくし、曲がりやすくしてしまうスプレーがあるんだけど使うか。これをそのプラモに使えば、あんなところやこんなところ以外のそんなところも曲がるようになるよ」
ヒロシ「わぁ、使う使う」
そんなわけで、スプレーの力であんなところやこんなところやそんなところも曲がるようになったヒロシのプラモ。
ヒロシ「わぁ、すごいすごい。これでこいつの可能性が広がったよ! さて」
プラモを箱にしまうヒロシ。
マルぼん「あれ、遊ばないの」
ヒロシ「せっかく可能性が広がったのに遊んで壊したらもったいないし」
マルぼん「プラモは遊んでなんぼ、なんじゃないのか」
ヒロシ「……」
マルぼんはヒロシの信念まで曲げてしまった、未来の世界のスプレーの効果は絶大だと思いました。