荒山徹
今年はこの人なしでは語れないと思います。
「伝奇城」収録の短編、「柳生雨月抄」「魔岩伝説(文庫版)」「処刑御使」の刊行、新連載の「柳生大戦争」「柳生百合剣」。どいつもこいつも、私の心を揺さぶりまくりで、読み終わるたびに「新作まだかー」「新作まだかー」という気持ちになりました。ネットで公開されていたインタビューや、対談も最高でした。


 来年は「柳生大戦争」「柳生百合剣」を掲載している雑誌の発売がカブるらしいので、えらいことになりそうです。未単行本化の作品も刊行されないかな。


藤子不二雄
「愛…しりそめし頃に」が2冊もでたり、「みきおとミキオ(文庫版)」「ミス・ドラキュラ」の完全版が刊行されたり、ファンにとっては嬉しい限りでした。この調子で、完全版や未収録作品をガンガンだしていって欲しいです。全部買いますから!


 しかし「ドラえもん」のアニメは残念です。声優変更には賛成だったのですが、芸能人の多用したり、変なバラエティ番組みたいなノリにしてみたり、ドラミの声優が(略)だったり……


水木しげる
ゲゲゲの鬼太郎」の1部〜3部のDVD化が一番のニュースでしたね。「墓場の鬼太郎」「河童の三平」の復刻なんかもありました。


しかも来年は、実写映画化&再アニメ化&4部DVDの発売が控えていて、もっともっと盛り上がりそう。お金を貯めておかないと!


サザエさん、今年最後にとんでもない話をプレゼントしてくれました。カツオのいたずらはたしかにやりすぎなんですけど、そのお仕置きが意味不明。部屋に軟禁はまだしも、写経って。写経ですよ。写経がでてくるアニメ、久しぶりに見ましたよ。


 波平とサザエのカツオへの態度もちょっと異常で、「一文字一文字しっかり書け」と言った舌の根も乾かぬうちに「まだこれだけしか書けておらんのか!」と言ったり、窓を開けただけであの厳しさ。タラオが差し入れを発見するタイミングも、おそらくは狙っていたタイミングでしょう。


 カツオの人望も異常。「すくう会」が結成されたアニメのキャラクターを私は知りません。署名のほうも、かなりの短時間で集めたと考えれます。波平やワカメが同じ状態になったとき、中島のように尽くしてくれる人はおそらくいないでしょう。オカジマさんやホリカワくんは動いてくれないと思います・


 あの署名で「わが子を軟禁して写経を強要」の話は町中に広まったんだろうなぁ。