ライトノベル

ヤマグチノボルさんの「魔法薬売りのマレア 千日カゲロウ」を読みました。


魔法薬師(魔法薬というものを造りだす職業)の少女と、その兄(あと、しゃべるネコ)の暗くて報われない旅を描いたお話です。


3話分収録されていますが、どれも普通に後味の悪い終わり方です。兄妹の兄のほうも、なんか色々背負っていて暗いのですが、妹のキャラクターがそれを補うくらいアレなので、バランスは取れていると思いました。


お気に入りの話は第一話の「螢」。ゾンビネタなんですが、ゾンビの行動が「ゾンビとなってしまった故人に対する、周りの人の想いの強さ(ネタバレ。反転してください)」によって左右されるところがよかったです。せつなくていいなぁ。