できごと

とりあえず、色々あってエレベーターに乗ったんですよ。

そしたらですね、なんか顔色の悪いおじさんが来てですね、ボタンを押しながらですね、
「なんで閉まらないのかなぁ。なんで閉まらないのかなぁ」とか連呼しているんです。
閉まらないハズなんです。おじさんの押しているボタン、「開く」ボタンなんです。

永久におじさんと私の蜜月が続くのかと絶望的になっていると、閉まったんです。エレベーターの扉。

やったね。想えばかなわないねがいなんてないんだ。


2005年。最初のファンタジーでした。完。