「単行本未収録作品(正確には違う)が毎号ついてくる」「パイロットフィルム版のアニメもついてくる」と、どう見てもマニア向けなコンセプトのドラえもん専門誌「ぼくドラえもん」を買おうと町まで出かけてきたんですが、その道すがら、若い兄ちゃんがなんか話しかけてきました。


「血を綺麗にするお祈りをですね……」


 いつものことなので無視して本屋へ向かい、目的のブツを確保。レジ前に並んでいると、今度は中年の女性が話しかけてきました。


「時間をおかりしてもよろしい?」


 いつものことなので無視して会計を済ませ、その場から脱出。気づけば昼だったので近所のそば屋へ。奮発して天ぷらそばを食っていたら、目の前にさっきの若い兄ちゃんと中年女性が、そばをすすりつつ真剣な顔で会話中。ゲゲーッ! お仲間ー!


 僕の存在に気づいた2人は僕の近くに席を移し……そして……そして!