出張で神戸へ。若い頃はよく遊びに行っていたものの、最近はとんとご無沙汰でありまして、1年に1回行けばいいほう。で、案の定、迷う。地下で迷う。散々迷う。遅刻の恐怖も相まって、泣きそうになる。なったけれど、人見知りなにするものぞと道を尋ねる勇気をひねりだして、ピンチを脱し、昼食をとる余裕も生まれました。


 昼食は、適当に入ったラーメン屋。メニューは俺たちの強い味方である半チャーハンのセット。これがえらくおいしくて、「これは久々にラーメンのマイブームかくるんじゃないか!?」みたいなテンションになりましたが、お冷がいままでの人生で一番というレベルでまずく、一気に現実に戻されました。今日が平日だぞ、まだ火曜だぞ、明日からは普通に仕事だぞ、土曜日も出勤だぞ。つらい現実です。しかしまぁ、全国的にみても水のまずい町トップ5に入るであろう町で産湯を使って30数年の僕が「やばい」と思うレベルのまずさだったわけでなんですが、なんだったんだろう。


 出張を終えて、直帰する旨を職場に連絡。神戸の街をトボトボ歩いておりますと、僕の後方を歩いていた若い女性がいきなり駆け出し、別の女性が被っていた帽子を帽子を取るという事態に遭遇。帽子を取られた女性が悲鳴をあげる。その悲鳴を聞いて、取ったほうの女性は固まってしまい、我に返ると同時に帽子を投げるように返すと、速攻でとんずらしていきました。よくわからない事件ですが、「知り合いと間違えた」みたいなサザエさんっぽい理由のような気がします。そうじゃないと怖い。そうであってほしい。