「蓋島伝―長宗我部元親秘録」第五回 特命武装司祭って、かっこいいな!


 「四国に蓋をする」という使命を帯びた長宗我部家にを狙う、謎の敵。その謎の敵の正体が判明したのが前回のお話。
それとは別に、長宗我部家には本山茂辰などの「表の敵」がたくさん存在します。長宗我部に負けっぱなしで圧倒的に不利な本山茂辰は、「忍者を雇って長宗我部元親を暗殺」しようと画策。


 「謎の敵」からの刺客に何度も襲われたこともあり、長宗我部元親の居城は尋常ではない警備であり、並の忍者では侵入でききそうもありません。しかし、茂辰に雇われた飛騨忍者・豪転寺迅寓斉(ごうてんじ・じんぐうさい)にはとっておきの忍法が。


 この豪転寺さんが今回の目玉。特撮ネタを無理やり作中に取り込むことに定評がある荒山徹先生。特撮で「ごうてん」「じんぐうじ」といえば……そう、あれですね。まさにあれとしかいえない方法で、見事岡豊城に侵入する豪転寺さん。そのシーンのせいで、今までまじめだった「蓋島伝―長宗我部元親秘録」が一気におかしい方向へ! とにかくこれは、ご一読いただきたい迷シーン。


 色々と話が動き始めた今回でしたが、豪転寺迅寓斉にすべて持ってかれた感がすごい。