柳生黙示録 第2回


 「小説トリッパー」2009年夏季号が届いたので、「柳生黙示録」第2回を一気読み。


 ついに柳生十兵衛と聖ハポン剣士団との戦いがはじまりました。幾多のトラウマや怪事件やシスコンを乗り越えて劇的に成長し、見事裏柳生として社会復帰を果たした柳生十兵衛はさすがの強さですが、どうも新しいトラウマを背負い込んでいるようで不安要素ありまくりです。心配だから嫁か姉を呼んでやって! できれば嫁を! あ、でも、異国の女剣士とかもでているし、やっぱ呼ばないで!


 一方、オランダ商船から幕府に引き渡される予定だった「とんでもないもの」も活動開始。その恐るべき正体……うはっ。そう来たかっ。しかしまぁ、「いくさ人」と付いたらなんでもありですな。


 聖ハポン剣士団は、前回に登場した方がインパクト強すぎたせいか、今回の方はなんか普通といった印象。みなさん、己の信仰にちなんだ技をお持ちのようなので、残りの5人が楽しみです。特に伊勢守。どんな正体なんだろう。


 「とんでもないもの」と十兵衛が出会ったところで次回で続くことになりましたが、まさか次回で最終回とかはないですよね? 前作「柳生百合剣」は3回で終わりだったのでちと気になります。聖ハポン剣士団、1話で壊滅! とかないこを祈る(ないと言い切れないのが荒山作品の恐ろしさ)。


 あと、『神に遭うては神を斬り、仏に遭うては仏を斬る』の名言が、宗矩のなかで『出来る剣士のキャッチフレーズ』的な扱いになっていて吹きました。