柳生大作戦第4回など。


・「柳生大作戦」第4回読みました。


 一言で言えば「石田三成腹話術ショー」といった感じのお話。「太閤立志伝」にでたら松永久秀宇喜多直家と同系列の顔グラにされること請け合いなくらい黒い三成が、百済パワーで色々な人たちを操って、豊臣政権をズタボロにする話です。「秀吉の晩年のおかしいとこの大半は、三成の仕業だった!」ってな具合です。結果的に三成の思うように事が進んでいるものの、百済パワーが中途半端なせいで正体を見破られたり、宗矩に殺られそうになったりと、ドジ連発で不安要素は満載。大丈夫か、三成。左近がんばって!


 宗矩のほうは、無事に徳川家に入り込むことに成功し、若き主君・秀忠の英邁さ、同僚の土井利勝の有能さに感動したりしています。秀忠・利勝・宗矩の3人がそろっていると、どんな大名でも余裕で取り潰せそうで、胸が躍りますね。


 今回印象に残ったのが、秀吉の登場の多さ。今までの荒山作品における秀吉って、事件の発端になることはあっても名前が挙げられるだけで本人はほとんど出てこず、たまに登場しても「セリフ一切なしですぐにフェードアウト」とか「死にかけ」とか「死体」とかまともな出番ではなかったんですよね。それが今回はセリフもたくさん。「生きてる! 動いてる!」と、ちょっとした感動です。ロクな目にあってませんけどね。


・アマゾンで「ジェイノベル」の2009年4月号の内容をチェックしていたら、「徳川家康」が最終回であることが判明。クライマックスだとは思っていましたが、まさか最終回とは。色々な問題が山積みですが、ケリはつくのかつかぬのかー。