あらすじ「真田十勇士ほぼ全滅の精神的ショックが大きすぎた真田幸村はぶっ壊れておかしくなり、かっこよく死んで後世に名を残すことしか考えなくなる。十勇士最後の生き残りである霧隠才蔵はそんな主君と決別し、散っていた仲間たちのため、当初の目標である『徳川家打倒、豊臣家再興』を行う決意をし、対立を深める元信陣営と宗矩陣営の間で暗躍するのだった。やがて時はながれ、ついに大坂の陣が……」
荒山徹ワールドにおける真田十勇士はろくな目にあわないと相場が決まっているのですが、今回の才蔵は文句なしでかっこいい！ 亡き仲間たちのために主君をも捨て、たった１人で宗矩や泗溟降魔衆を手玉にとるその姿は、いいところがまるでない真田一党最後の希望。
大活躍の才蔵に比べて、元信に対して打つ手がなく、人材育成に力を注ぐしかない秀忠＆宗矩陣営が超心配。特に宗矩。もっと強くなっとくか、友景あたりの無敵親戚呼んでこいってー。あと、司馬遼太郎に飽きたらず隆慶一郎にまで魔の手を伸ばし始めた作者の今後も心配。
